在宅患者訪問看護・指導料|算定要件、日数、点数、加算を解説

1. 在宅訪問看護指導料とは?

在宅訪問看護指導料(正式には在宅患者訪問看護指導料)とは、在宅患者診療・指導料の1項目となり、病院や診療所から看護師が訪問する際の診療報酬のことです。訪問看護ステーションにおける訪問看護療養費に当たります。

また、同一建物内の居住者への訪問時は、同一建物居住者訪問看護・指導料になります。

2.  在宅患者訪問看護指導料、同一建物居住者訪問看護・指導料の算定日数の上限は?

在宅患者訪問看護・指導料、同一建物居住者訪問看護・指導料のどちらとも以下のような算定日数になります。

2-1. 基本的には週3日が上限

基本的には、医師の指示にもとづき週3日が上限になります。

2-2. 週7日まで算定できる場合

以下の場合には、月に1もしくは2回だけ週7日までの算定が可能になります。ただし、診療日から14日以内に限られます。

  • 急性憎悪などによる頻回な訪問が必要な場合(月に1回まで)
  • 気管カニューレ使用者や神秘を超える褥瘡がある患者の場合(月に2回まで)

2-3. 週4回以上の算定が可能な場合

在宅患者診療・指導料17頁の「在宅患者訪問診療料が週4日以上算定可能な疾病等」及び10頁の退院後訪問指導料の対象患者の(1)に該当する患者の場合には、週4日まで算定可能です。

・在宅患者訪問診療料が週4日以上算定可能な疾病等

末期の悪性腫瘍/多発性硬化症/重症筋無力症/スモン/筋萎縮性側索硬化症/脊髄小脳変性症/ハンチントン病/進行性筋ジストロフィー症/パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病〔ホーエン・ヤールの重症度分類がステージ3以上であって生活機能障害度がⅡ度又はⅢ度のものに限る〕)/多系統萎縮症(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群)/プリオン病/亜急性硬化性全脳炎/ライソゾーム病/副腎白質ジストロフィー/脊髄性筋萎縮症/球脊髄性筋萎縮症/慢性炎症性脱髄性多発神経炎/後天性免疫不全症候群/頸髄損傷/人工呼吸器を使用している状態

・退院後訪問指導料の対象患者の(1)

  • 在宅悪性腫瘍等患者指導管理受けている状態にある者
  • 在宅気管切開患者指導管理を受けている状態にある者
  • 気管カニューレ若しくは留置カテーテルを使用している状態にある者

3. 在宅患者訪問看護・指導料の点数

保健師・助産師・看護師 週3日目まで 580点
週4日以降 680点
准看護師 週3日目まで 530点
週4日目以降 630点
悪性腫瘍患者に対する緩和ケア又は褥瘡ケアの専門研修を受けた看護師 1,285点

4. 同一建物居住者患者訪問看護・指導料の点数

保健師、助産師、看護師 同一日2人 週3日目まで 580点
週4日目以降 680点
同一日3人以上 週3日目まで 293点
週4日目以降 343点
准看護師 同一日2人 週3日目まで 530点
週4日目以降 630点
同一日3人以上 週3日目まで 268点
週4日目以降 318点
悪性腫瘍患者に対する緩和ケア又は褥瘡ケアの専門研修を受けた看護師 1,285点

5. 在宅患者(同一建物居住者)訪問看護・指導料の加算

難病等複数回訪問加算 450点、800点
緊急訪問看護加算 265点
長時間訪問看護・指導加算 520点
乳幼児加算・幼児加算 50点
複数名訪問看護加算 430点、380点、300点
在宅患者(同一建物居住者)連携指導加算 300点
在宅患者(同一建物居住者)緊急時等カンファレンス加算 200点
在宅(同一建物居住者)ターミナルケア加算 2,000点
在宅以降管理加算 250点、500点
夜間・早朝訪問看護加算 210点
深夜訪問看護加算 420点

5-1. 難病等複数回訪問加算

週4日以上の訪問看護が可能な患者又は週7日を限度に訪問看護が可能な患者に1日2回の訪問を行った場合は450点、1日3回以上の訪問を行った場合は800点を加算。

5-2. 緊急訪問看護加算

診療所又は在宅療養支援病院の医師の指示により、緊急に訪問を行った場合に、1日につき加算。

5-3. 長時間訪問看護・指導加算

別に定められた長時間の訪問を要する患者(15歳未満で超重症児〔者〕入院診療加算・準超重症児〔者〕入院診療加算の対象患者、急性増悪等で一時的に頻

回の訪問看護が必要な患者など)に90分を超える訪問看護を行った場合に、週1回(15歳未満の超重症児又は準超重症児の場合は週3回)加算。

5-4. 乳幼児加算・幼児加算

3歳未満の乳幼児、3歳以上6歳未満の幼児に訪問看護を行った場合に、それぞれ加算。

5-5. 複数名訪問看護加算

週4日以上の訪問看護が可能な患者など別に定められた患者に対し、複数名による訪問看護を行った場合、同行者が保健師、助産師、看護師の場合は430点を週1回、同行者が准看護師の場合は380点を週1回、同行者が看護補助者の場合は300点を週3回加算(同行者が看護補助者で週4日以上の訪問看護が必要な場合は回数制限なし)

5-6. 在宅患者(同一建物居住者)連携指導加算

訪問診療を実施している医療機関を含め、歯科訪問診療を行っている医療機関又は訪問薬剤管理指導を行っている薬局と文書等による情報共有を行い、必要な指導を行った場合に月1回加算(准看護師の場合は対象外)。

5-7. 在宅患者(同一建物居住者)緊急時等カンファレンス加算

患者の急変時等に、他の医療機関の医師の求めにより、当該他の医療機関の医師、歯科医師、薬局薬剤師、ケアマネージャー等と共同で患家に赴き、カンファレンスに参加し、共同指導を行った場合に月2回加算(准看護師の場合は対象外)。

5-8. 在宅(同一建物居住者)ターミナルケア加算

死亡日及び死亡日前14日以内の計15日間に2回以上の訪問看護を実施し、ターミナルケアを行った場合に加算。

5-9. 在宅移行管理加算

一部の在宅療養指導管理料の算定患者など別に定められた患者に訪問看護を行った場合に250点を、重症度等の高い患者の場合は500点を1回加算。

5-10 夜間・早朝訪問看護加算

夜間(18時~22時)又は早朝(6時~8時)に訪問看護を行った場合に加算。

5-11. 深夜訪問看護加算

深夜(22時~翌6時)に訪問看護を行った場合に加算。

6. 在宅患者訪問看護指導料のまとめ

病院や診療所などの看護師が訪問した際に算定できるのが在宅患者訪問看護指導料、もしくは同一建物居住者患者訪問看護・指導料です。

診療点数やその他の加算についてもお伝えしましたので、ぜひ参考にしてください。