小児訪問看護の需要が増加!将来的にも必要とされる5つの理由とは?

小児経験のある看護師さんは、一度は在宅での生活を心配したり気になったことがあると思います。

そして、今、在宅生活を送る小児患者さんや親御さん、家族からは小児看護が可能な訪問看護師の需要が増えています。

その理由は、

  1. 在宅生活を送る小児患者さんの増加
  2. 24時間365日終わることのないケア
  3. 親、家族の肉体的・精神的な負担の増加
  4. レスパイトケアの必要性
  5. 小児看護が可能な訪問看護師の不足

こうしたことが考えられます。

需要が高まる小児患者さんの訪問看護

小児患者さんの訪問看護の需要が高まっていることは、以前の記事でもお伝えした通りですが、その現実とはどのようなものなのでしょうか?

学生の頃に重症心身障害児の病棟で実習を経験しました。その時の正直な感想を言えば、

「信じられない」

という一言につきます。

初めて目の当たりにして、私たちが普段過ごしている現実とは全く違う現実がそこにはありました。

  • 閉鎖された空間
  • ヘッドギアを付けた子どもたち
  • 噛みちぎってボロボロの衣服
  • 鳴り響く医療機器のアラーム
  • 今まで嗅いだことのない匂い
  • 全身が変形した体

こうした経験は、一般病棟でしか経験のかい方には想像できないことだと思います。Dr.に聞いた疾患を調べて見ても教科書や参考書には載っていない病名が並んでいました。

その次の実習では、こうした子供達が通う通所(通園)施設です。そこでは、

  1. リハビリ目的で短時間来所する子供とお母さん
  2. 幼稚園のように半日子供をあずけるお母さん

この2パターンがありました。

小児訪問看護の重要性

この実習の時に、指導者から言われた今でも忘れられない言葉があります。それは、

「この子達を支えている家族にはプライベートな時間は全くない」

という言葉でした。

例えば、食事だけで1日が終わってしまうことがあります。自分で食事が食べられない子供達は親の介助で食事をとっています。しかし、1食を食べ終わるのに2時間も3時間もかかることがあります。1日3食を食べているとしたら食事介助だけで9時間もかかります。

当然、食事だけでは1日は終わりません。在宅で生活してれば、洗濯や掃除だって当たり前にあります。

また、子供が一人だけとも限りません。さらに、医療的な処置が必要な子供が多いので、その対応にも追われています。

そんな毎日を過ごしていたら当然ですが親のプライベートなんて全くありません。

小児訪問看護と親のケア

こうした現実は、小児看護に携わったことがある方ならご存知だと思います。そして、想像以上に、障害を抱えた子供を在宅で見ている両親は肉体的にも精神的にも計り知れない負担を抱えています。

こうした現実がある中、訪問看護の需要も高まっていますが、訪問看護師の役割の1つに親御さんのケアも挙げられます。

看護師が訪問するわずかな時間であったとしても、看護師がご自宅に伺うことでほっと一息つける瞬間を提供することができます。

「レスパイトケア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

病院勤務をしているとレスパイト入院という言葉は聞いたことがあるかもしれません。レスパイトというのは「休息、息抜き」といった意味合いです。

こうした言葉にしてしまうと手を抜くようなイメージを持ってしまうかもしれませんが、子供を支える両親にとってはほんの少しでも手を抜ける瞬間が必要です。

小児訪問看護の役割「レスパイトケア」

在宅生活をしていれば24時間子供と一緒に過ごしています。そうなれば、当然息を抜くことはできません。

病棟で働く看護師と同じです。勤務時間中は少しも気が抜けないと思います。看護師の仕事は肉体的にも精神的にも負担のかかるものです。

ただ、その状態が24時間続くことはありません。仕事が終われば病院を離れて自宅に帰れますし休日だってあります。少ないかもしれませんがプライベートな時間だってあります。

こうして考えてみると24時間365日、子供達を見ている親の負担は本当に計り知れないものだと思います。

だからこそ、訪問看護師の訪問によって「ほっと一息つける瞬間」が大切です。

小児訪問看護師の求人募集も増加

しかし、小児看護ができる訪問看護師の数はまだまだ不足しています。求人情報を調べてみると、小児専門の訪問看護ステーションなどもありますが、地域には訪問看護師の需要が高まっています。

ただ、訪問看護と聞くと、

  • 知識やスキルが足りない
  • 一人で訪問するのは不安
  • この先も安定した仕事につけるのか不安

など、様々な不安があると思います。もし、興味はあるけど迷ってるという方がいれば、「訪問看護師に向いている人・向いていない人」こちらが参考になりますのでチェックしてみてください。