小児訪問看護で働くことに不安を感じる8つの理由

小児訪問看護に興味があるけど自信がなかったり、不安を感じている方は多いと思います。今回は、不安に感じる5つの理由と訪問看護師の役割についてお伝えします。

訪問看護師に転職を考えているけど不安で迷っている方は、ぜひ今回の記事をご覧いただき、向き・不向きをチェックしていただければと思います。

小児訪問看護で働くことに不安を感じる理由とは?

小児の訪問看護で働くことを不安に感じていないでしょうか?

  • 障害児とどう接していいのかわからない
  • 折れそうで触れるのが怖い
  • その姿を見てびっくりした
  • どう声をかけていいのかわからない
  • 理解したいがその方法が分からない
  • 何を考えているのか、何を感じているのか分からない
  • 反応がなくてどうしたらいいのわからない
  • 健常児と同じ子供のように思えない

(参考:下見 千恵;重症心身障害児に対する看護学生の印象の変化とその関連要素についての考察.広島県立保健福祉大紀要3(1)31-38.1997)

これは、看護学生さんが初めて重症心身障害児と接した時の感想です。

看護師の中には、このように障害を持った子供への対応に不安を感じている方がいます。未経験の分野であれば、当然のことかもしれません。

しかし、知識・技術を持った看護でさえ不安に感じているのであれば、子供たちと一緒に暮らす親や家族はもっと不安に感じています。

在宅生活を送る小児患者さんと親が抱える不安

例えば、人工呼吸器をつけていたり病院までの移動が大変だという家庭もあります。つまり、簡単に病院受診ができないケースもあります。

近年、医療依存度の高いお子さんが在宅生活しているケースが増えていますので、こうした不安は一層強くなるでしょう。

もしくは、体調が悪かったり症状が悪化しているのかどうか判断に迷うことも多いと思います。

やはり、病院という環境にいれば、何かあってもすぐに看護師や医師を呼ぶことができますが、在宅生活をしていればそうしたことが難しくなるので、親や家族の不安も多くなります。

親のケアができない現実

このように、在宅生活を送る小児患者さんの親御さんは精神的な負担が大きくなります。また、医療依存度の高いお子さんが増えたとお伝えした通り、肉体的な負担も重なってきます。

こうした中で、親御さんへのケアが必要だということは以前にもお伝えした通りです。

しかし、現実的にはこうした親御さんたちの休まる時間・場所がありません。その事実を示すこんな資料があります。

  • 療育センターショートステイ・・・2か月待ち(8名/16名中)
  • 病院ショートステイ・・・3か月待ち(3名/16名中)
  • 通園・・・母はほぼ同席、母子分離が終了し医療行為のない児は離れることが出来る(対象月齢児6名中3名通 園可能)
  • 通学・・・バス通学困難児は母が送り迎え (対象月齢児3名、全員の送り迎えは母が行なう)
  • 通所・・・医行為のある成人は通所時介護者のつきそいが必要
  • ※3年前重症心身障害者通所施設が開設し通えるよう になった

引用:親御さんへのケアが必要

これを見ても分かるように、レスパイト先が無いことがよくわかります。ショートステイを利用するためには、2か月も3か月も待っていなくてはいけません。

通園や通学でも、親が付き添わなくてはいけなかったり、送迎の負担も大きなものがあります。

小児訪問看護師の役割

そこで、需要が高まっているのが小児の訪問看護師です。ショートステーや通園施設のように長時間のレスパイトはできないかもしれませんが、看護師が在宅に訪問することで親御さんのケアに繋がります。

ショートステイや通園施設のように長時間の確保はできませんが、1対1で看護師と話ができたり、お子さんの様子を確認してもらえることで、親御さんの不安が軽減できます。

また、訪問時間中だけでもお子さんから安心して離れることができれば、精神的な負担の軽減になります。

このように、小児訪問看護師の役割が重要視され、需要が高まっています

ただ、はじめにお伝えした通り、小児訪問看護に不安を感じている方も多くいらっしゃいます。そんな場合には、実際に訪問看護の現場を体験してみてはいかがでしょうか。

お近くの訪問看護ステーションの中には、実際の現場に同行できるところがありますので、ぜひ一度チェックしてみてください。