精神科訪問看護の利用者の特徴と割合

精神科訪問看護を利用されている患者さまは、どのような疾患を抱えているのでしょうか。

精神科訪問看護の利用者の割合

厚生労働省の資料によると、次の疾患で訪問看護の利用が多くなっています。

  • 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害・・・75.4%
  • 気分(感情)障害             ・・・9.9%
  • 精神作用物質による精神及び行動の障害   ・・・3.8%

その他には、

  • 症状性を含む器質性精神障害
  • 神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
  • 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
  • 成人の人格及び行動障害
  • 知的障害
  • 心理的発達の障害
  • 小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害

このようになっています。

精神科訪問看護利用者の疾患と特徴

ただ、精神科疾患に詳しい方でないと、抽象的な表現になっているのでとてもわかりづらいと思います。なのでもう少し具体的な疾患名をお伝えすると次の通りです。

  • 統合失調症
  • うつ病
  • 認知症
  • 躁病
  • 強迫性障害
  • 摂食障害
  • 睡眠障害
  • 社会不安障害
  • パニック障害
  • アルコール依存症
  • アスペルガー障害
  • 発達障害

このように、様々な精神疾患の患者さまが訪問看護をご利用されています。

訪問看護というと、一つの独立した分野のように思われるかもしれません。しかし、訪問看護とは在宅や地域で過ごされているかた全てが対象となっているんです。精神科疾患もその中の一つです。

ただ、精神科疾患への対応は専門的な部分も多くなります。そうしたことからも、精神疾患を専門とした訪問看護ステーションもあります。

精神科疾患を専門とする訪問看護ステーション

現在、精神科疾患への訪問看護を提供している病院は8割を超え、6割の訪問看護ステーションでも支援をしています。その訪問看護ステーションの中には、精神科を専門としたところがあります。

訪問看護ステーションの6割が対応していますが、精神科疾患だけを対象を対象としている訳ではありません。

一般の病院と精神科病院が別れている理由は、様々な理由があるとは思いますが、やはり専門的な知識や技術が必要だということも、その理由の1つになっていると思います。

そうした中で、精神科疾患を専門とした訪問看護ステーションの役割は重要だと思います。

精神科疾患専門の訪問看護ステーションの役割

地域医療や訪問看護はチームワークが大切です。医師、看護師、リハビリ、薬剤師、介護士、ケアマネージャーなどなど、多くの専門職がそれぞれの役割を果たすことで成り立つ思います。

ここには、訪問看護ステーション同士のつながりも必要です。各訪問看護ステーションが独立して、そこだけで完結するのではなく、各ステーション同士が協力しながら地域医療を支えることができれば、より求められている訪問看護を提供できると思っています。

そうした意味で、精神科疾患を専門としているステーションが地域にあれば、相談したり、協力したりできると思います。

もしろん精神科疾患だけではありませんが、こうした基盤を整えることで、病床数や在院日数の減少、高齢化問題にも対応できるのではないでしょうか。

訪問看護は「地域でつながり、地域で支える」ことだと思います。