訪問看護師の役割「笑ってお別れ」

「笑ってお別れ」

これは、放送作家であった永六輔さんの告別式で娘さんが挨拶に言った言葉です。いったいこの言葉にはどんな想いが込められているのでしょうか。そこから見えてくる訪問看護師の役割をお伝えします。

医療依存度の高い在宅高齢者の増加

永六輔さんはパーキンソン病などで歩行ができなくなり、構音障害や嚥下障害があったそうです。

  • 歩けない
  • 話せない
  • 食べれない

それでも在宅で生活されました。

最近では永六輔さんと同じように、医療依存度の高い方の在宅生活が増加しています。詳細は「ひと目でわかる!訪問看護に多い疾患&具体的な看護内容」こちらでご紹介していますので、合わせてご確認ください。

訪問看護師の役割

話を永さんに戻します。歩行障害、構音障害、嚥下障害のあった永さんは、週1回の往診と訪問看護、そして家族の支えで在宅生活を過ごしました。

時には、永さんの仕事場まで看護師が同行したそうです。

  • 歩行障害
  • 構音障害
  • 嚥下障害

考えてみれば、こう言った障害を持った方の看護は病院でも大変です。ほとんどの身辺動作に介護が必要になるからです。

病院や施設などであれば、スタッフは常駐しています。しかし、在宅生活ではそうはいきません。訪問看護、訪問介護、往診などの支援がなければ、在宅生活を送ることは難しいのです。そのため、やはり永さんも訪問看護を利用しながら在宅生活を過ごされていました。

不足する訪問看護師や在宅サービス

ただし、そのサービス内容は、現実的には決して満足とは言えない部分も多くあったと予測されます。なぜなら、訪問看護師は病院や施設のように24時間つきっきりではいられないこと、そもそも訪問看護師も不足していることがあるからです。

永さんの詳細はわかりませんが、現実的にはこのような問題を抱えているのです。そのため、

  • 家族(介護者)が患者(利用者)のそばを離れることができない
  • 訪問看護師の圧倒的な不足
  • 介護者の負担増大

こうした負担が家族、介護者にのしかかってきます。

訪問看護師と介護者、家族との連携・役割

実際のところはわかりませんが、永さんの家族も決して楽な在宅生活だったとは言えないと思います。先ほどもお伝えしているように、日常生活動作の大部分に介護が必要となれば、家族にかかる負担も当然大きくなるからです。

しかし、永さんの告別式で娘さんから出た言葉は、

「笑ってお別れしましょう」

でした。

この言葉にはどんな意味が込められていたのでしょうか。「できるだけのことはやった」という達成感でしょうか。それとも「力不足だった」と後悔の想いが含まれているのでしょうか。

訪問看護師の必要性、役割、そして今後のあり方についても考えさせられる言葉ではないでしょうか。

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