緩和ケア研修会の現状と課題

これまでお伝えしてきているように、看取りの看護においてもっとも大切なことは、患者家族の思いを理解することです。

そして、そのためには、看取りに携わるものの認識が統一されていることが重要です。なぜなら、これができていないと、患者家族の混乱や不安を招いてしまい、よかったと思える看取りはできなくなるからです。

そこで、積極的にミーティングや会議を行ったり、交流をする場面が大切になります。

しかし、そもそも看取りについての知識レベルに大きな差があれば、認識を統一することは不可能です。

そんな時には、研修会等が役に立ちます。

これは、緩和ケアにおいても同じです。行く先々で見解が違えば、患者家族は混乱するだけです。

しかし、こうした研修会の現状にはいくつかの課題があります。

・受講率が低い(拠点病院の医師の受講率48.1%)
・都道府県別には40%以下のところもある
・研修会開催が拠点病院の実務負担となっている

このような現実を患者家族が知ったら、どう思うでしょうか。安心して任せることができないと思います。特に、インターネットが当たり前となった現代は、患者や家族が簡単に医学的な情報を手に入れることができるようになりました。

昔のように、医者は絶対ではなくなったのです。ただ、その多くは間違った知識や、偏見があります。

そうした間違いを正して、あるべき方向へ導くためには、医療従事者自身の知識や技術が重要になることはいうまでもありません。

では、このような現実に対して、どのような解決策が考えられるのでしょうか。