緩和ケアの苦痛スクリーニングとは

医療におけるスクリーニングとは、アセスメントをして、適切な医療や看護、介護を選択することです。

こうしたスクリーニングは、緩和ケアにおいても重要になります。特に、痛みに対するスクリーニングは欠かすことができません。

もう少し、痛みのスクリーニングの具体的な目的をお伝えすると、次のようになります。

専門的緩和ケアにつなぐだけでなく、主治医が診断時から定期的に患者の苦痛を把握し、対応するというモニタリング的な役割が重要である
引用:厚生労働省「がん等における緩和ケアの更なる推進に関する検討会における議論の整理」

しかし、こうしたスクリーニングが徹底されていないとされます。

・限られた少数の部署での実施に止まる
・スクリーニングの結果をフォローアップできる体制のある病院は4割

こうしたスクリーニングが普及しない原因としては、

・人員不足
・定量的な評価の難しさ
・スクリーニング結果に対する有効な対応方法がない

このようなことが考えられています。

必要だとわかっていても、大きな壁があることがよくわかります。これも訪問看護と似ています。

訪問看護も人員不足です。つまり、訪問看護を求めている人がたくさんいるのに、それに満足に対応できるだけの人員が足りないということです。

これは看護師だけではなく、医師においても同じです。

もしかしたら、こうした現実から、訪問看護に不安を感じているため、利用することに躊躇している方もいらっしゃるのかもしれません。

そして、これからますますこの問題が浮き彫りになってくることが予測されます。なぜなら、相対的に高齢者の数が増えているからです。

ただ、こうした人員不足に関しては、すぐに対処できる問題ではありません。訪問看護に限らず、病院においても看護師不足は何年も言われ続けているからです。

では、こうした課題をどのように改善していくことができるのでしょうか。

次回は、その方向性についてお伝えします。