看取りを後悔しないための看護師の関わり

以前、看取りを覚悟した本人も家族も、常に気持ちが揺れ動いているということをお伝えしました。

本当にこれでいいのか?

常に、そうした不安があるということです。

それは、看取り後も続きます。

「本当にこれでよかったのか?」

そうした疑問が生まれることもあるでしょう。

では、「看取りを選択してよかった」と感じることができるためには、一体どうすればいいのでしょうか。

それは、安定期にどのように過ごすのか、とうことだと思います。

つまり、安定期の看護師の役割の3つめである「今できること/しておきたいことを支援する」ことに繋がります。

ここでも、やはり、

「なぜ、看取りを覚悟したのか?」

というところからスタートだと思います。

看取りを決めたのには、それぞれのなにかしらの思いがあるからです。

その思いを叶えるために、看取りを覚悟したはずです。

・家族と一緒に過ごしたい
・もうすぐ生まれる孫の顔がみたい
・もう一度、思い出の旅行先へ出かけたい

思いは人それぞれ様々ですが、それを叶える支援をすることも、看護師としての重要な役割であり、これが看取り後の感情にも影響します。

当然ですが、思いを叶えることができれば、看取りをしてよかったと思えるでしょうし、その思いを無視していれば、後悔になるかもしれません。

それから、ここで大切なことは、その希望を必ずしも100%叶えられたかどうかとうことでは無いところです。

つまり、思いに寄り添うことができたか、できなかったのかということです。思い出の旅行先にもう一度行きたいと希望されていても、病状などを考えると不可能なこともあると思います。

でも、そこで大切なことは、病気が悪くなるからできませんということではなく、気持ちに寄り添うことです。

「なぜ、そこへ行きたいのか?」

すると、旅行へいくことはできなくても、他の手段が見つかります。

このようなことも、看取りにおける看護師の重要な役割だということを忘れないようにしましょう。

もちろん、看護師が1人で抱え込む必要はありません。看護師から、他のスタッフに情報を提供して、協力を求めればいいんです。

チーム医療とは、それぞれの専門性を生かしながら、支え合うということだともいます。看取りにおいても、チーム医療、チームアプローチを大切にしましょう。