「調整役」としての看取りにおける看護師の役割

前回お伝えした通り、看取りにおいては、患者、家族の心が不安定になるため、その支援を行うことが必要になります。

つまり、患者様本人だけでなく、家族全体を含めた支援が必要になるということです。

例えば、主な介護者は看取りを覚悟したとします。しかし、同居はしていない家族は、看取りには反対ということがあるでしょう。

つまり、家族一人一人にとって、看取りに対する思いが違っているということです。

もちろん、本人や主介護者が看取りを覚悟したから、その他の家族の意見は聞き入れないということではありません。

この意見の不一致や考えの違いを、どのように乗り越えていくのか、というところに看護師としての役割があります。

つまり、本人や主介護者を中心とした、家族の調整役ということです。

そのためには、一人一人の思いや考えを十分に理解することが必要です。家族一人一人とコミュニケーションをとったり、時には、家族全体で話し合いをする必要もあるでしょう。

また、そうした機会を設けるタイミングというのも重要です。病状や本人たちの気持ちの変化などを把握した上で、その他の家族とも話し合うことが必要になるかもしれません。

以前もお伝えしたように、まずはその人の意見や考えを理解して、共感することです。

ただ、一人一人、考え方や意見は違います。看取りを希望する方もいれば、そうでない方もいるということです。

それぞれの意見に共感することは必要ですが、それをまとめることも重要だということです。

では、意見がバラバラなのに、どうしたらまとめることができるのか?

それを次回お伝えしていきます。