看取りの定義とは

今回のテーマは、「看取りの定義について」です。

以前お伝えした「特別養護老人ホームにおける看取り介護ハンドブック」というものは、特養に限らず看取りについての理解に役立つものです。

この中で、看取りにおいても、多職種間の連携が必要だとされています。

例えば、看取りを希望されている方は、いつも気持ちが揺れ動いています。本当にこれでいいのか、もしかしたらよくなるんじゃないかと不安を抱えています。

そんな時に、職種間、スタッフ間で対応が異なってしまうと、混乱や怒りの原因となってしまいます。

こうしたことからも、方針の統一が大切になります。

そして、「看取りの方針」を理解するためには、看取りとはどのようなものなのかについて、共通理解を持つことが必要です。

ここがずれていたら、それぞれの意見や考えが異なってしまい、言動もバラバラになってしまうからです。

では、「看取りの定義」とは、どのようなものなのでしょうか。

いくつかの定義がありますのでご紹介します。

看取り:余命が数週間(1 カ月以内)であるときから, 死亡退院されるまでとする
引用:医療型療養病床での看取りにおける看護師・ 介護福祉士の役割.Palliat Care Res 2016; 11(1): 311–15

看取りとはもともとは、「病人のそばにいて世話をする」、「死期まで見守る」、「看病する」という、患者を介護する行為そのものを表す言葉でしたが、最近では人生の最期(臨死期)における看取りを持って、単に「看取り」と言い表すことが多くなっています。このため、看取りは緩和ケア、終末期ケアやエンゼルケアと密接な関係にあります。
引用:公益財団法人長寿科学振興財団

終末期にある利用者に対し、利用者本人(以下、本人)の意思と権利を最大限に尊重し、本人の尊厳を保つと共に、安らかな死を迎えるための終末期にふさわしい最善の医療、看護、介護、リハビリテーション等を行う。なお、これらの一連の過程を本ガイドラインでは「看取り」と定義するものとする。
引用:介護老人保健施設における看取りのガイドライン

こうしてみると、単純に余命期間のことだけをいうこともありますし、その間にどのように過ごしていただくのかということまで考えたものもあります。

結局、看取りとはこういうものだという決まったものはないということになります。

これでは、話が矛盾してしまうようですが、大切なことは「スタッフ間での方針の統一」と「家族との考え、思いの共有」だと思います。

もしかしたら、一人一人に合わせて、定義が変わることだってあるのかもしれません。

結局は、「コミュニケーション」ということだと思います。