特別養護老人ホームの看取りに対する評価

介護施設における看取りに対する不安の一つに、医療スタッフの配置問題があります。

特に、夜勤の看護師を配置している施設は少なくなるため、介護職員は、夜間に看取りの対応が必要となった時のことを考えると、不安を抱えていることがあります。

こうした状況からも、夜間に看護師を配置する特養などが見られるようになりました。

そして、この現実に対しての評価を求めて、2017年7月10日に、日本看護協会から、次回の介護報酬改定に関する要望を提出しました。

施設における看取りができるような制度を整えるきっかけになるかもしれません。

以前に、地域医療に関わるある医師の取り組み記事を読んだことがあります。その医師は、小児患者さまを一時的に受け入れることができないかと考えました。なぜなら、小児患者さまを支える親のレスパイトも必要だからです。

しかし、ここで問題が起きました。それは、小児患者さまを受け入れるために必要な看護師を配置するための人件費です。

1人の看護師を配置するために必要な1日あたりの人件費が、小児患者さまを受け入れることによる収入を上回ってしまうということでした。

つまり、小児患者さまを受け入れようにも、それによってその医師は毎日赤字になってしまうということです。

なんだかお金の話になって、あまり聞きたくない方もいるかもしれませんが、収入が得られなければ、活動を続けることはできなくなります。

運営できなければ、小児患者さまも、そのご家族さまも、支えることはできないのです。

看取りに対応するための看護師の配置も同じだと思います。施設も運営が続けられなければ、サービスを提供することすらできないのです。

今回の要望書がどうなるかはわかりませんが、制度などを整えることも重要だと思います。

そして、その要望が国に認められるには、実績や効果を示す必要があることを忘れてはいけません。

訪問看護における看取りは、まだまだ世間に浸透していないと思いますので、これからの活動が重要になりそうです。