在宅医療と看取りの推移

今日のテーマは、「在宅医療と看取りの矛盾」についてです。

近年、在宅医療が重要とされてきているのは、今までお伝えしてきた通りです。そのため、単純に考えると、在宅での看取りも増えていくように感じると思います。

そこで、実際にはどうなっているのか、厚生労働省の資料を元に、見ていきましょう。まず、死亡場所の推移についてです。

引用:厚生労働省「在宅医療の最近の動向」

このグラフを見れば、一目瞭然ですが、1970年代を界に、自宅での死亡数と、病院での死亡数が逆転しました。

2009年の時点では、圧倒的に病院での死病者数(78.4%)が多くなっています。(2014年の時点では75.2%となっています)自宅での死病者数は12.4%ですので、6倍以上の数になっていることがわかります。

一方で、在宅医療を受けている患者数の推移は次のようになります。

出典:厚生労働省「在宅医療の現状」

先ほどのグラフと、年代が一致しませんが、明らかに在宅医療を受ける患者数の増加していることがわかります。

つまり、在宅医療を受ける人は増えているけど、自宅で看取られる方は少ないということです。長期間、在宅医療を受けて、自宅で過ごされていた方でも、最期は病院となっているのです。