セルフネグレクトまとめ

セルフネグレクトとは、自分自身への放棄、虐待という意味です。医療や介護の場面でいえば、「治療や介護サービスが必要なのに、それを拒否する」ことだとされます。

セルフネグレクトになる原因は、様々ありますが、

・高齢による身体機能の低下
・病気や仕事を辞める
・ショックな出来事(配偶者や家族の死)

このようなことが原因になるといいます。

なぜ、自分の命を大切にしようとしないのか?専門家によると、事の重大性を理解できていない、自覚していないからだと言います。

でも、今回ご紹介してきた事例を見ても、本当に死を望んでいたわけではありあせん。セルフネグレクトだと言われていた方でも、病気で倒れて、本当に命の危険を感じた後は、生きていてよかったといいます。

本当に生きることを望んでいないのなら、「なんで死なせてくれないんだ。殺してくれればよかった」と、病院や医者を責めると思います。しかし、実際には、命があることに感謝しています。

結局何が言いたいのかというと、「セルフネグレクト」なんていう、ショッキングな言葉に惑わされないことが重要だ多という事です。その言葉だけを聞いて、本質を理解していないと、「せっかくこっちから必要なことを提案しているのに、それを聞こうともせずに『拒否』する」なんていう表現になるんだと思います。

ただ、その方にとって、その提案が必要なかっただけなのに、です。

言葉に騙されないでください。セルフネグレクトは、自分自身への虐待なんて言って、問題として取り上げられていますが、延命処置を望まないDNRなんて、今や病院では当たり前のことですよね?入院時に、同意書を取るくらいです。

なぜ、延命治療の拒否を確認することは常識となっているのに、セルフネグレクトは自分への虐待だといわれるのか。本質的には、どちらも似ているはず。

DNR:医療側からすれば、たとえ数%だっとしても、延命治療すれば生き延びる可能性はある。でも、患者側からすれば、そこまでして生きていたくない、など

セルフネグレクト:今の生活環境を変えないと、衛生的にも健康にもよくない。介護保険サービスを利用すれば、改善することが出来る。でも、本人からすれば、そんなことは必要ない、人と関わりたくない、みじめな姿を見られたくない、など

結局、大切なことは、その人はなぜ、そうした考えを持っているのか?という事を考えることだと思います。

・なぜ、介護保険サービスを利用しようとしないのか
・なぜ、病院で治療を受けようとしないのか
・なぜ、家がゴミだらけになっているのか
・なぜ、地域との交流を絶ってしまったのか

簡単に答えは出ないかもしれませんが、本当にその人の為だと思って行動したり、助言をしようとしているのなら、セルフネグレクトという言葉も、拒否という表現もないように感じます。これから、一層高齢化が進むので、こうした問題が話題となる機会が増えることが予測できます。しかし、言葉に惑わされないように、本質を見ていくことが大切です。