セルフネグレクトの真実-高齢者の本音-

前回の記事をまとめると、

父の介護、父の死、自分の病気によって、周囲との交流を失った女性がいました。

この方は、父の死後、糖尿病による視力障害によって、自宅への帰り道がわからないほどでした。

そこで、地域包括支援センターの職員は、治療を進めました。

が、この方は、その提案を拒否しました。

つまり、セルフネグレクトです。

なぜ、目が見えないような状態になっているにも関わらず、治療を拒否したのか?

専門家は、「自分が置かれている状況の深刻さに自覚がない」と言っています。

その後、この方は、自宅で倒れているところを、支援センターの職員に発見され、一命を取り止めました。

その後は、介護施設へ入所されています。

今の心境に対するコメントは、「生きていることに感謝。生きていることが一番」とう言葉です。

この方は、本当に自分自身に対して、生きることを放棄していたのでしょうか。

それは、違うように感じます。

在宅医療や訪問看護で高齢者さまに関わる機会が多いと、よくこんな言葉を耳にします。

「どうせ生きていても意味がない。死んだ方がまし」

きっと、この言葉の中に隠れた思いと、似た部分があるんだと思います。

それは、

・劣等感
・無力感
・疎外感

そんな思いです。

そうした、本当の思いが、医療や介護を拒む理由になっているのではないでしょうか。

次回は、セルフネグレクトのまとめです。