セルフネグレクトは「拒否」なのか?在宅医療、訪問看護との共通点

今回のテーマは、「セルフネグレクトの本質」です。
 
前回の記事でご紹介したように、厚生労働省の資料には、セルフネグレクトとは、医療や介護サービスを拒否することだと書かれています。
 
「拒否」という言葉が気になったので、少し考えてみたいと思います。
 
拒否とは「拒んで」「否(いや)がる」ということです。
 
つまり、サービスを提供して”あげよう”としているのに、それを受け入れないという感じです。
 
きっと、セルフネグレクトだと言われる方からしたら、
 
・そんなの必要ない
・お前からは、そんなサービス受けたくない
・なにもわかっていない
 
そんな思いがあるような気がしてなりません。
 
医療や介護を提供する側からすれば、「必要」だと考えて、サービスを提案するのでしょうが、一方通行なんだと思います。
 
それが、「拒否」という言葉に現れているのではないでしょうか。
 
例えばゴミ屋敷もそうです。
 
ゴミ屋敷→汚い→不衛生→撤去
 
行政も含めて、多分こう考えるのだと思います。
 
でもその結果、受け入れられないと「拒否」されたとなるわけです。
 
なぜなら、どんなことであるにせよ、ゴミ屋敷となった理由があるからです。
 
そこを理解せず、強制的に撤去しようとすれば、拒否されても当然です。
 
「なぜセルフネグレクト(といわれる状態)になっているのか」
 
やっぱりそこが重要で、本質だと思います。
 
なんでこんな話をしているのかというと、「拒否」というのは、在宅医療においてもよくあることだからです。
 
こちらから必要と考えるサービスを提案しても、それは必要ない、やめてほしいと言われることもよくあります。
 
また、口には出さなくても、本当は「嫌だ」と思いながら、言い出せずに我慢していたなんてこともあります。
 
それは、セルフネグレクトと言われるような方と同じだと思います。
 
というよりも、医療や介護の本質な気がします。
 
「ご利用者様がなにを求めているのか」
 
それを知るためには、なぜそうなったのかを理解することが必要だということです。
 
では、なぜセルフネグレクトと言われる状態になってしまったのでしょうか。
 
その原因について、次回はお伝えしていこうと思います。