急性期を在宅で過ごすことに対する不安を解消

今日のテーマは、在宅での急性期医療です。

 
前回お伝えしたように、大腿骨頚部骨折の術後早期(急性期)でも、在宅に退院することができることをお伝えしました。

 
それは、在宅でも質の変わらない医療が提供できるからです。

 
ただ、そうはいっても、病院で受けられる医療に安心を感じる方が多いと思います。やはり、病院なら医療設備も整い、24時間看護師や医師がいるからです。

 
でも、そんな思いとは裏腹に、早期退院が進んでいます。

 
そのため、本当に在宅に帰っても大丈夫なのか、病気や怪我は治るのかと不安に感じている方がいらっしゃいます。

 
そこで今回は、こんなエビデンスをご紹介します。

大腿骨頸部骨折術後,大腿骨頭置換術後,抗菌薬治療,慢性閉塞性肺疾患,子宮摘出術後, 膝関節置換術後,褥瘡,脳卒中などの急性疾患の医療を病院ではなく在宅で提供すること は,患者と介護者の健康に顕著な悪影響を及ぼさない(レベルIVa).
引用:在宅医療に関するエビデンス:系統的レビュー

このように、様々な疾患において、在宅医療でも治療効果は低下しないという研究結果が数多くあります。
 
また、最近は、急性期病院からリハビリ病院(回復期リハビリテーション病院)への転院も増えました。
 
このリハビリ病院と、在宅医療を比較しても、在宅医療の方が費用対効果が高いという報告もあります。
 
つまり、在宅医療の発展により、病院でないと満足な医療を受けることができないという不安は、徐々に解消できてきているということが言えます。
 
そうしたことをしっかりとご利用者さまやご家族さまにお伝えして、そして質の高い在宅医療を提供していくことが大切です。
 
現実的に、在宅医療でできることが増えていても、ご利用者様の不安は残ります。
 
理解していただけるまで、丁寧に説明すること、これも在宅医療における重要なポイントになります。