失禁に対するアセスメント方法

今回は、失禁に対するアセスメント方法についてお伝えします。

まず初めに行うことは、失禁を起こす一過性の原因がないかのチェックです。

具体的には、
・尿路感染症
・せん妄
・便秘

このようなものです。

一過性のものであれば、その原因に対処することで、失禁を改善することが期待できます。

ただ、高齢者の場合、失禁を引き起こす原因は複雑になります。また、在宅においては、医療機器を使った精密検査が困難となります。

そのため、身体所見や病歴を確認することが重要です。

そして、これまでお伝えしてきた失禁を引き起こす要因について、一つずつアプローチをしながら、効果を検証していくことが必要になります。

最近はエビデンスについてお伝えしてきていますが、エビデンスを守っていれば、必ず結果が出るというものではありません。

あくまで一つの要素に過ぎないということです。

例えば、片麻痺患者さんに対して、早期から歩行訓練をした方が、開始が遅れた方よりも改善するというエビデンスがありますが、これは本当にごく一部のエビデンスです。

早期に歩行訓練が必要だからといって、全身状態が不安定な時に、無理やり歩行訓練をすれば、状態が悪化することは容易に想像できます。

少し極端な例になってしまったかもしれませんが、エビデンスは一つの要素だということが重要です。

エビデンスに基づきながら、サービスを提供しながら、その効果についてもしっかりと確認することを忘れてはいけません。

そして、効果がないとわかれば、その原因を検証して、別の方法に取り組む柔軟性と迅速さが重要です。

少し話がそれてしまいましたが、目の前のご利用者さま、ご家族様のことをよく診ること、これを忘れないようにしながら、エビデンスを活用しましょう。