虚弱老人と在宅リハビリテーション

虚弱(フレイル)とは、筋力や体力が低下して、足腰が弱くなった状態です。
 
その結果、外出する頻度が減り、自宅ではベッドで一日中過ごすなど、2次的な問題が起こり、いっそう筋力・体力が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
 
このような虚弱老人に対して、地域に参加する機会をもうけることが重要です。
 
各都道府県や市町村が提供しているような、転倒予防体操などもその一つです。
 
ただ、こうした場所への参加を促しても、消極的な方もいらっしゃいます。
 
無理矢理に連れ出そうとしても、逆効果ですし、強引に外出しても長続きしません。
 
そんな時、虚弱老人に対する運動の効果を知っていれば、論理的に説得することもできます。
 
たとえば、こんなエビデンスがあります。

運動介入は,機能を改善し,要支援・要介護状態を予防し,介護保険費,医療費を抑 制する(レベル)
引用:在宅医療に関するエビデンス:系統的レビュー

先ほどご紹介したような、地域で開催されている運動教室などに参加して、集団での運動を行うと、身体機能が改善すると報告されています。
 
また、1年後の介護度の悪化を予防したり、介護保険費用、医療費も抑えることが出来ます。
 
また、高齢者にとっては、運動による身体機能の維持や改善だけではなく、外出することで地域との交流機会をもうけたり、やりがいや生きがいを見つけてもらう事にもつながります。
 
一人暮らしの高齢者の場合なら、地域との交流があることで、なにか問題が起きた時にも、周りから気づくことが出来ます。
 
今回のエビデンスを有効に活用して、虚弱高齢者が運動をすることの意味や大切さをお伝えしていきましょう。