在宅医療の問題点と課題

在宅生活をされている方の中には、ベッド上の生活が中心の方も多くいらっしゃいます。
 
そこで問題となるのが褥瘡です。

在宅での褥瘡有病率は,病院に比べて高い(レベルIVb)
引用:在宅医療に関するエビデンス:系統的レビュー

日本褥瘡学会の発表によると、それぞれの施設における褥瘡有病率は、次のようになっています。
 
・病院   0.96〜3.32%
・介護老人福祉施設 2.47%
・介護老人保健施設 2.67%
・訪問看護ステーション 8.32%
 
在宅生活をされている方の有病率は、他と比べておよそ3倍にもなることがわかります。
 
2025年問題や、医療依存度の高い方が増えていることなどを考えると、今後ますます褥瘡への対策が課題となることが考えられます。
 
在宅医療に関わるものとしては、褥瘡に対する知識や技術は欠かすことができません。
 
定期的に体位交換すればいいという単純な問題ではなく、栄養状態や生活環境、どんなベッドを使っているのか、介護者は誰なのか、自力で動くことはできるのか、認知機能はどうかなど、様々な要因や環境を総合的に判断する必要があります。
 
さらに、一度治ったとしても、再発しないように予防も含めた対応が必要です。
 
褥瘡ができてからの処置も私たちの重要な役割ですが、その前に、いかに褥瘡を作らないか、そのために何ができるのかを常に考えていきたいものです。