脳卒中患者さんと地域の関わり

地域医療と聞くと、医師や看護師などの資格を持った人たちにしかできないことと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
 
さらに、そうした資格を持っていないと、効果的な地域医療ができないとうことでもありません。

実は、在宅生活をしている脳卒中患者さんに対して、こんなエビデンスがあります。

身体的後遺症をもつ脳卒中患者が後遺症によっておこる合併症を防ぐためには,地域でのフィットネスプログラムが有用である(レベルII)
引用:在宅医療に関するエビデンス:系統的レビュー

フィットネスと聞くとわかりづらくなってしまいますが、地域の福祉会館などで行われている健康体操もその一つだと思います。
 
特に、座位で行う上肢だけの運動と比較して、 心肺機能、麻痺側の筋力、骨密度維持において効果が高いとう結果が出ています。
 
つまり、特別なリハビリを受けなくても、地域で行われている取り組みに参加することも有効だということです。
 
有職者だけで考えていると、医師不足、看護師不足という問題がついて回りますが、こうした地域の力を使った幅広い視野を持てば、できないと思っていたことも可能になるのではないでしょうか。
 
私も以前、福祉会館で開催されている転倒予防教室に講師として参加させていただいていましたが、60代から80代くらいの幅広い年齢層の方が、積極的に参加されていたことをよく覚えています。
 
この教室には定員が決められていたのですが、募集人数が多くなり、抽選により参加者が決められていたほどです。
 
去年は抽選に外れたけど、今年は通ったと嬉しそうにお話しされている方もいらっしゃいました。
 
こうした地域の資源にも目を向けてみると、新しいアイデアも生まれそうですね。今回のエビデンスもぜひ参考にしてください。