脳卒中患者さんが訪問リハビリを受ける意味

脳卒中の後遺症は、運動麻痺、構音障害、失語、高次脳機能障害など様々です。
 
こうした後遺症が原因となって、外出することが困難になったり、人目を気にしたりすることで、自宅から出られなくなってしまう方がいらっしゃいます。
 
いわゆる引きこもりです。
在宅生活をされている脳卒中患者さんの17%にみられるとも言われます。
 
こうした実生活での問題は、やはり病院での治療やリハビリよりも、在宅における訪問リハビリが有効になります。

在宅脳卒中患者の閉じこもりに関連する因子は,「連続歩行距離」「介護サービスの有無」「手段的自立」である(レベルIVb)
引用:在宅医療に関するエビデンス:系統的レビュー

歩行距離については、運動麻痺により歩行困難となる方がいらっしゃいますので、直接的に、移動手段に関わる問題です。
 
もしかしたら、車椅子で外出すればいいと考えるかもしれませんが、患者様の心理はそれほど単純ではありません。
 
車椅子で外出することに対して、他人の目が気になる方もいらっしゃいますし、車椅子を使わなくてはいけなくなった自分が惨めだと言われる方もいます。
 
それに、車椅子で外出することは簡単なことではありません。片麻痺があれば自ら車椅子を操作することも難しくなります。
 
家族がいたとしても、車椅子の介助は大変ですし、高齢である妻や夫の介助では危険もあります。
 
脳卒中による後遺症があると、簡単に外出することはできないということです。
 
その結果が引きこもりですが、引きこもりによる2次的な問題も生じます。シンプルに言えば、廃用症候群です。
 
こうなれば、どんどん悪循環に陥ります。引きこもりになってしまってから、再び外出できるようにすることは、とても大変なことだとわかります。
 
つまり、こうした悪循環に陥る前に、訪問リハビリの介入が大切になるということです。
 
入院中には予測しなかったようなことが、在宅へ戻った時には起こることもあります。病院ではできていたことが、在宅ではできなかったということもあります。
 
やはり、病院の治療やリハビリだけではわからないこともあるとうことです。
 
脳卒中患者さんが、在宅復帰するタイミングで、訪問リハビリも検討することが大切ですね。