認知症患者さんと暮らす介護者に対しても効果的な訪問看護

訪問看護の役割の一つである「認知症ケア」は、患者さん本人だけでなく、その方を支える介護者(ご家族さま)に対しても効果があります。
 
具体的には次のようなエビデンスがあります。

介護者に対する教育は,認知機能や認知症患者の問題行動に良い効果をもたらす(レ ベルⅡ)
引用:在宅医療に関するエビデンス:系統的レビュー

私たちのような医療職が考えているほど、介護するご家族さまは認知症に対して理解できていないのかもしれませんね。
 
前回お伝えしたように、認知症の方は突然の入院などによる環境の変化やストレスによって、症状が悪化することをよく経験しますよね。
 
さらに、環境の変化やストレスというのは、入院だけではなく、日々の生活の中にもあることを忘れてはいけません。
 
介護するご家族さまが、認知症を理解できていなければ、お互い相当なストレスの中で生活しているのかもしれません。
 
「なんでそんなことするの?」
「そんなこともわからないの?」
「良い加減にしてよ・・」
 
そうした、ぽろっと出る言葉にも敏感になっていますよね。
 
今回ご紹介し散るエビデンスは、私たちが、ご家族さまに対して認知症の知識や、接し方などをお伝えすることができれば、患者様にとってもご家族さまにとっても効果があるということですね。
 
訪問看護は時間も足りなくて、バタバタすることがありますが、そうした時にも、ご家族様への対応を忘れてはいけませんね。
 
「時間が無いから今は無理!」
 
と思うこともありますが、ご家族様へのケアをすることが、患者様へも効果があって、その結果、心にもゆとりを持った看護の提供に繋がると考えれば、これからの対応が変わるかもしれませんね。