医療におけるエビデンス=EBMとは

地域医療や訪問看護における具体的なエビデンスを確認していく前に、もう少しエビデンスの基礎をまとめておきます。
 
医療現場におけるエビデンスは、EBMと表現されます。EBMとはEvidence-Based Medicineの頭文字をとったものです。日本語にすると「科学的根拠に基づく医療」と言われます。
 
この根拠(エビデンス)には研究方法によって、そのデータの信頼性を区分したも
レベルがあります。具体的には次のようになっています。
 
I:システマティック・レビュー/RCTのメタアナリシス
II:1つ以上のランダム化比較試験による
III:非ランダム化比較試験による
IVa:分析疫学的研究(コホート研究)
IVb:分析疫学的研究(症例対照研究、横断研究)
V:記述研究(症例報告やケース・シリーズ)
VI:患者データに基づかない、専門委員会や専門家個人の意見
 
エビデンスレベルⅠが、もっとも信頼度の高い研究方法だということです。Ⅵは「個人の意見」となっているので根拠の無いことがわかると思います。
 
さらに、その研究結果の信頼性をわかりやすくしたものとして、「推奨グレード」というものがあります。これは、具体的なグレードを見た方がわかりやすいと思います。
 
グレードA : 行うよう強く勧められる
グレードB : 行うよう勧められる
グレードC1:行うことを考慮してもよいが,十分な科学的根拠がない
グレードC2:科学的根拠がないので,勧められない
グレードD : 行わないよう勧められる
 
エビデンスといても、このようにその信頼どや推奨度が違っているんですね。
 
「エビデンスがあるから良い」
 
というものではないので、その中身まで確認することが重要ですね。