在宅医療と団地の再開発

From:名古屋市緑区 つなげる訪問看護ステーションより
 
新しいものをゼロから作ることと、今あるものを利用するのとでは、どちらが『目標』を達成しやすいでしょうか。
 
答えは、後者です。ゼロから何かを作るためには、挑戦と失敗をなんども繰り返す必要があります。誰もまだやっていないことをやるのは、そうそうできることではありません。
 
それよりも、今あるものを上手に利用する方が、はるかに目標を達成しやすいんです。
 
例えばスマートフォンなんかがわかりやすいです。スマートフォンの目標は、ざっくり言えば、生活を便利にすることですよね。今やほとんどの人がスマホを持っていますし、スマホを忘れて出勤したら不安になる方も多いと思います。
 
それだけ、生活を便利にするという目標が達成されているということですね。
 
でも、考えてみて欲しいんですが、スマートフォンは「携帯電話」+「インターネット」ですよね。もともとあった2つを見事にくっつけてスマホが出来上がっています。
 
でも、もしこれが、電話をゼロから作り始めたり、これからインターネットのシステムを開発して普及しようとしていたら、私たちが生きている間にスマホは登場することはありませんでしたよね。
 
私たちの生活を便利にするはずだったのに、それを作り上げるためには時間、労力、お金などがかかりすぎて、いつまでもその目標が達成できません。
 
ゼロから作り上げるより、今あるものを見直すことの方が、目標を達成することができる事があるということです。
 
では、在宅医療の目標とは何でしょうか。ものすごくシンプルに言えば、誰もが「安心」した生活を送ることです。
 
そのために、国も在宅医療に力を入れています。でも、この在宅医療という概念は、昔からあったものの、浸透してきたのは最近のことです。
 
つまり、これからますます必要となるものです。その時に、ゼロベースで作り上げていたら当然時間がかかります。安心した生活を手に入れるまでに、たくさんの人が苦しい生活を送ることになるかもしれません。
 
やはり、今あるものを有効に利用する方が早く目標が達成できそうです。
 
実は、そんな取り組みが実際に行われています。それが、「団地」をベースとした地域医療の新しい取り組みです。昔からある「団地」、これをうまく利用しているんです。
 
団地といえば、何百世帯も住んでいるような大きな団地もあります。ここを起点にすれば、その地域一帯が変わることが想像できますよね。
 
では、次回はその取り組みについて、もう少し詳しくお伝えしようと思います。