運動会に参加できない障害児たちと地域医療の活動

最近は、運動会の話をよく聞きます。小学校は5月に運動会を行うんですね。
 
運動会が近づくと、小学校からは練習している声や音楽が聞こえてきます。子供たちも楽しみにしていると思います。その姿を見る親もカメラを必死に構えて、子供を追いかけていますね。私も小学生の頃は、短距離走が自分の見せ場だと思って、いつも待ち遠しかったのをよく覚えています(笑)
 
でも、世間がこうして盛り上がっている中で、在宅医療を受けている子供たちはどうしているのでしょうか。
 
何度かお伝えしていますが、最近は医療依存度の高い子供たちが増えています。たとえば、気管切開をしている子供たちです。
 
こうした子供たちは、呼吸器の管理や痰の吸引が必要です。呼吸器から離れることもできないため、自宅から出ることも困難な場合があります。
 
以前にもレスパイトケアというものをお伝えしました。障害児を一時的に預かり、親のケアをする目的があります。
 
ただ、家族が揃って楽しんだり、休息するということは難しいものでした。例えば先ほどの人工呼吸器をつけた子供と外出すること自体は、できないわけではありません。車椅子に呼吸器をセットして移動するといった方法はあります。ただ、家族はひと時も安心できません。万が一、外出先で急変したり異常が起きたりしたらどうしようと常に不安です。
 
家族が揃って外出したり、楽しむことができないのです。
 
そんな中で、こうした問題を解消するための取り組みもあります。例えば、NPO法人「びわこファミリーレスパイト」では、医療職と一緒に、家族揃って外出できるようなイベントを開催しています。
 
万が一何か起きたらどうしようという不安を、医療職がいることで解消しているのです。冒頭でも話題にした運動会を開いたこともあるそうです。
 
こうした取り組みはこれからもっと増えてくると思います。簡単に考えれば、人工呼吸器をつけているから、家族揃って外出するなんてできないと思われるでしょう。しかし、その視点を変えて、どうすれば人工呼吸器をつけていても安心して外出したり楽しむことができるんだろう?と考えれば、可能性は広がります。
 
これからの時代は、医療や看護のあり方が変わってくるのかもしれませんね。