訪問看護と在宅医療の新しい取り組み

From:名古屋市緑区 つなげる訪問看護リハビリステーション

訪問看護や在宅医療と病院との大きな違いがあります。それは、移動する人です。

訪問看護や在宅医療は、サービスを提供する看護師や医師がご利用者さまのご自宅に移動します。

一方で、病院の場合には、患者さまが移動します。

当たり前のことを言っているようですが、これが訪問看護や在宅医療のメリットです。

たとえば、

・通院が困難な方
・在宅で最期を迎えたい方
・病気や怪我をする前の生活を取り戻したい方

こうした方々にとって、実際の生活の場面での診療は、実生活に直結した問題を解決することができます。

ただ、こうしたメリットの一方で、デメリットもあります。それは、移動に時間がかかるということです。

最近の病院での外来診療の様子を見ていればわかりますが、分単位で患者さまが入れ替わります。

診察時間内は間隔が空きません。時間的なことを言えば、短時間で多くの診察ができるため効率がいいです。

しかし、訪問看護や在宅医療の場合には、どうしても移動時間が必要です。外来診療であれば、この移動時間を使えば、数人の診察も可能です。

つまり、時間に対する効率が悪くなります。そのため、相対的に看護師や医師の数が必要となります。しかし、なんどもお伝えしていますが、現実には医師も看護師も不足しています。

これは、物理的にどうすることもできない問題だと思っていました。

しかし、こうした問題を最新の技術を使うことで解消しようとする取り組みがあります。

最新と聞くと、特別な機械や知識が必要だったり、一部の人しか利用できないように感じるかもしれません。

でも、今回の取り組みは、私たちが普段利用しているものを活用しているんです。ここがすごいと思いました。

では何を使うのかと言えば、「タブレット」です。ほとんどの人が持つようになったスマートフォンを一回り大きくしたものです。

使い方は、スマホと変わりありません。このタブレットを利用した在宅医療が開始されました。

その方法は、医師は移動せずに病院やクリニックに滞在し、タブレットを持った看護師が在宅に訪問します。そして、そのタブレットを経由して、離れた場所から診療を行うというものです。

これが普及すれば、在宅医療のあり方が大きく変わる気がします。これまで物理的に不可能だと思われていた、時間という問題を解決してしまうからです。

在宅医療に関わる医師不足の問題も解消できるかもしれません。この取り組みはまだ始まったばかりですので、今後に期待が高まります。

ちなみに、当訪問看護ステーションでは、このタブレットを使って、日々の業務の効率化を図っています。

今回ご紹介した取り組みを、すでにタブレットを使っている当ステーションにも活かしていきたいと思います。看護師が足りないなら、それを補う手段を考えることも私たちの役割だと思います。

それでは本日も最後までご覧頂きまして、本当にありがとうございました。