訪問看護ステーションが求められる理由と理想

From:名古屋市緑区 つなげる訪問看護ステーションより

「訪問看護の利用者さまと旅行」

こんなニュースがありました!

この取り組みは、本当にすごいと思います。以前にもお伝えしましたが、地域医療や在宅医療においてIADLという考え方はとても重要です。

なぜ、訪問看護を利用するのか?
なぜ、訪問リハビリを行うのか?

つまり、目標はどこにあるのかということを明確にしなければ、本当の在宅医療や訪問看護とは言えなくなってしまうということです。

「訪問看護を利用して、その先にあるものは?」

もちろん、目の前のことも重要です。専門的な知識や技術を持っている私たちにしかできないこともあります。ただ、目の前のことだけでは本末転倒になってしまうことがよくあります。

以前にもお伝えしましたが、リハビリ場面について考えるとそのことがよくわかります。脳梗塞の後遺症で麻痺が生じ、歩行障害で歩けなくなった方が、懸命のリハビリの結果、杖をついて歩けるようになったとします。

これは、とてもすごいことです。もう歩けないと思っていた方が、驚くような回復を見せて歩けるようになる姿を幾度となくみてきました。

ただ、その反面、残念なことも数多くあります。それは、リハビリのためのリハビリが目標となってしまうことです。つまり、歩けないから歩くためのリハビリを頑張るということです。わかりやすく言えば、テストのためだけの一夜漬け勉強のようなものです。もしかしたら、テストではいい結果を取ることができたかもしれません。しかし、それがその後の人生において役に立っているのかと言えば、NOと答える方が多いと思います。

一夜漬けしたものは、数日、数ヶ月経てば忘れてしまいます。これは、脳科学的に証明されているので仕方がありません。あくまでテストでいい点を取るためだけの勉強だったのです。

でも、これと同じことを在宅医療や訪問看護でやってはいけません。歩けないから歩く練習をするのは当然ですが、ただ歩けるだけではその方の人生は変わらないのです。

いくらリハビリの場面で歩けたとしても、1人になったり、家族と生活している場面で実用的に歩けなくては、一夜漬けのテストと同じになってしまいます。

歩けるようになったその先になにを求めているのか?

そうした目標を明確にして、その目標に向かうことが重要です。リハビリはあくまでその手段です。在宅医療や訪問看護も同じです。

そうした意味で、今回見たニュースは本当に驚きました。

なんと、目標が「旅行」だというのです。しかも、その目標を達成するために、訪問看護ステーションが旅行を企画して実行しているのです。

しかも!愛知県の訪問看護ステーションです。

勝ち負けではありませんが、正直「負けた、、、」と感じずにいられません。こうした訪問看護ステーションが愛知県にあることはとても誇りに思いますし、見習わなくてはなりません。

実際に、歩行障害で歩けなくなった方が、

「また旅行に行けるようになりたい」
「定年して、これから家族とたくさん旅行に行こうと思っていたのに、、、」

という方はたくさんいらっしゃいます。

ぜひ、こちらの訪問看護ステーションの取り組みをチェックして見てください。
訪問看護ステーションの見本

それでは本日も最後までご覧いただきまして、本当にありがとうございました。