訪問看護ステーションにいるリハビリスタッフとは

From:名古屋市緑区 つなげる訪問看護ステーションより

最近は、訪問看護ステーションにリハビリ職が常駐することが増えてきました。在宅医療、地域医療においてリハビリスタッフとの連携も重要です。

ただ、リハビリ職について詳しく知らない方もいらっしゃると思います。実は、リハビリと言っても、3つの職種があることをご存知でしょうか。

具体的には、

・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士

この3つの専門職が今います。

では、それぞれの職種はどのように違うのでしょうか。

理学療法士と作業療法士においては、理学療法士及び作業療法士法に、次のように定められています。

この法律で「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。

この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。
(第一章第二条)

こうした法律があるため、一般的に理学療法士は足の運動、作業療法士は手の運動と言った認識が古くからあります。

しかし、地域医療や在宅医療においては、こうした認識は当てはまらないと思います。

そもそも、昭和40年に制定されている法律ですので、今の時代に合っていないのではないでしょうか。

以前にもお伝えしましたが、リハビリの対象者はADLやIADLに問題がある方が全てであり、この問題を解決するための手段が理学療法士や作業療法士の役割だと思います。

なんだかわかりづらいですね。誤解を恐れずに言えば、在宅生活をするために必要となる医療処置以外の全てがリハビリだということです。

そのために必要な解剖学、運動学、生理学、脳神経学についての知識を駆使してADLやIADLの改善をはかります。

では、言語聴覚士とはどのようなものなのでしょうか。

言語聴覚士法によると次のように定義されています。

この法律で「言語聴覚士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう。(第一章第二条)

言語聴覚士という名前の通り、言語や聴覚に対するリハビリを行うということです。脳梗塞の後遺症による構音障害やコミュニケーション障害のリハビリをイメージするとわかりやすいと思います。

そして、言語聴覚士にはもう一つの役割があります。それが嚥下です。在宅医療でも経管栄養が必要な方が増えていますが、嚥下障害のリハビリも言語聴覚士が行なっています。

嚥下障害のリハビリについては、在宅医療、地域医療においても重要な役割です。

看護師にとっては、食事介助は慣れたことかもしれませんが、家族にとってはとても不安なものです。

ムセたらどうしよう、誤嚥したらどうしよう、喉に詰まったらどうしようなどの命に関わるような不安もあります。

このような問題を解決するのが言語聴覚士です。

シンプルにまとめれば、体や脳・高次脳機能については理学療法士や作業療法士、コミュニケーションや嚥下については言語聴覚士という認識でいいのではないでしょうか。

移乗介助や歩行介助など、看護師自身の体に負担をかけているようなことについても詳しいので、リハビリスタッフとも連携を測ることで、看護師自身の身体的な負担を解消することもできるかもしれません。

ぜひ、リハビリスタッフに話しかけてみてくださいね。

それでは本日も最後までご覧いただきまして、本当にありがとうございました。