精神科作業療法士の地域医療における役割とは

From:名古屋市緑区 つなげる訪問看護ステーションより

前回の続きです。

チーム医療を機能させるためには、それぞれの専門職の役割分担が大切になります。お互いのできること、得意なことなどを把握した上での役割分担です。

つまり、お互いを理解した上で、より効率よく適切な医療を提供するために、それぞれに得意分野を任せるということです。

そうした、役割分担をわかりやすく説明されているのが、厚生労働省医政局長からの「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」というものです。

この資料には、それぞれの専門職の役割分担の概要が書かれています。抽象的な部分もありますが、チームとして機能するためには、お互いにできること、得意なことを理解しておくことは大切です。

この資料によると、チーム医療における作業療法士の役割は次のように記載されています。

・移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動に関するADL訓練
・家事、外出等のIADL訓練
・作業耐久性の向上、作業手順の習得、就労環境への適応等の職業関連活動の訓練
・ 福祉用具の使用等に関する訓練
・ 退院後の住環境への適応訓練
・ 発達障害や高次脳機能障害等に対するリハビリテーション
引用:医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について

これだけだとわかりづらいので、キーワードをピックアップすると次のようになります。

・ADL/IADL
・就労、職業
・住環境
・発達障害
・高次脳機能障害

誤解を恐れずに一言で表すとすれば、「環境への適応」ということだと思います。在宅、地域、学校、職場、趣味活動など、それぞれの環境に応じた活動や精神状態を保つことができるようになるサポートです。

これらに関わる内容が、作業療法士の役割だとされています。これは、精神科疾患のリハビリにおいても同じです。

こうしたキーワードはリハビリ分野ではよく出てくるのですが、看護においては聴きなれなかったり、言葉だけ聞いたことがあるということもあると思いますので、次回詳しくご紹介していきますね。

それでは本日も最後までご覧いただきまして、本当にありがとうございました。